予定していたスーパー未勝利の最終節である10月3日 中山3R 3歳未勝利 ダート1200mへの出走をかなりの当選確率だったにもかかわらず非当選除外で外し、格上挑戦に至ったレイアシチーでしたが、そこでは力の差は歴然で、一戦のみで引退が発表されました。
購入当時は姉のメヌエットシチーが新馬戦2番人気3着と将来走りそうだったことや、GTクイズの権利つきの馬だったことから即日満口で抽選になるほどの人気馬でしたが、その後ノド鳴りが発覚。この不安が最後までつきまとい、全てが後手後手に。
レースは流石に4勝馬の母アミダラの仔ということで新馬戦からダートで3着4着4着5着と安定した走りを見せてくれましたが、ノド鳴りの影響もあってワンパンチ欠け勝ち切れず、芝の直千競馬も試され、1番人気に支持されるも9着といいところがなく、ついに未勝利戦を勝ち上がることはできませんでした。
新馬戦3着から4戦連続で掲示板を確保し、初勝利を期待させてくれたレイアシチー。しかし、未勝利クラスでも勝ち切れない実力で、仮にメンバーに恵まれて勝ち上がっていたとしても500万クラスで頭打ちだったことは今回の内容を見ても明白でしょう。
嫌な言い方になり恐縮ですが、500万クラスの走りを見ていたら、未勝利のまま引退したことで、結果として良かったのかも知れません。もちろん、これからの成長等も可能性としてはあるので、あくまでも憶測ですが。
中央競馬にはまず2つの大きな壁があります。未勝利クラスと500万クラスです。未勝利を脱出できる馬は同年代のサラブレッド全馬の中の3分の1と言われます。それだけでも大変なのに、やっと未勝利クラスを勝ち上がっても500万クラスを勝てる馬は更に3分の1程度です。
我がほっさん厩舎の愛馬も1勝はしたものの、500万クラスで低迷している馬は少なくありません。中には500万クラスでは全くいいところがない馬もいます。
レイアシチーの姉メヌエットシチーも500万クラスでは能力が足りずに2009年11月2日に引退しました。そういった様々なことを加味すると、4勝馬の母アミダラは仔出しが良いとは言えないかも知れません。
愛馬の引退は残念ですが、納得の出来る引退でした。
気になる代替馬ですが、管轄の変更で1000口というのが認められなくなりましたから、500口の馬2頭に振り分けられるようです。
@ロマンタップT
父タップダンスシチー、母エルカーサロマン、母父サクラガイセン、姉モンマルトルシチー 嶋田功厩舎
父のタップダンスシチーは2009年11月15日に産駒がようやく中央初勝利を上げましたが、全体的には低迷。父同様に晩成の産駒が多いかも知れませんが、春のクラシックには縁がなさそうです。秋の菊花賞でも産駒が出走できれば一定の評価はしますが。
母は3勝馬で姉のモンマルトルシチーも3勝馬ですが、本馬は母の18歳の時の子供で、直近の姉アドバンスロマンは新馬戦で優勝した私の愛馬クリンゲルベルガーから4.1秒差の大敗。その1戦のみで引退しました。ちなみに鞍上は中舘英二騎手でした。
エルカーサロマンの産駒で活躍した馬と言えば母が10歳の時に生まれたスロベニアシチー(交流戦1勝)と9歳の時に生まれたモンマルトルシチー(3勝)のみで、それ以降に生まれた産駒は大変厳しい状態にあります。
父も低迷、母も高齢ということで、私はレイアシチー以上の活躍をするとは到底思えません。
AマドラエアT
父エアエミネム、母マドラ、母父Mark of Esteem、姉ディゾンシチー 平井雄二厩舎
父エアエミネムはアーニングIDX0.47とお世辞にも活躍馬を輩出しているとは言えません。私の知るところでは同じ友駿ホースクラブのエミネムシチーが1勝を上げている程度です。
母のマドラも自身も未勝利で産駒も未勝利馬しかおらず、繁殖としてはいまだ成功していません。ただ、マドラは1999年生まれと若く、このマドラエアTも繁殖全盛期である9歳の時の産駒であることから、やや期待することができます。・・・と言っても、1勝できるかどうかだと思いますが。
私はマドラ産駒のディゾンシチーを代替馬でいただいていましたが、ディゾンシチーは最高で8着。勝ち馬からは1.5秒差が最高で、とても未勝利クラスでも勝ち負けレベルにはありませんでした。常識的には、このマドラエアTもその程度と思います。
というわけで、2頭の簡単な分析をしましたが、どちらが欲しいと言われれば、迷わずマドラエアTと答えます。正直どんぐりの背比べ(厩舎も共に魅力の低い厩舎)ですが、過去の実績馬よりも若いパワーに賭けたい(・・・というほども期待していませんが・・・)と思います。
同じ年に同時に募集された人気のなかったGTクイズ馬で愛馬だったエリーズシチーは僅か2戦で2009年8月21日に引退が発表されたわけですが、その時の割引券による清算では1口あたり4800円でした。
これは募集時1000口だったものが国の管轄の変更により500口を超える分割は認められず、苦肉の策で500口の代替専用馬に割り振られた際に特殊な計算をしてしまったことですが、私はあまりにもおいしい金額だったことと、エリーズシチーの代替として打診された馬はすでに代替で1口持っており、かつ近況報告でもろくなことが書いておらず、デビューすら怪しい馬だったからですが、わざわざクラブに電話で金額を確認して4800円で間違いなかったので清算を選んだ経緯があります。
その時のエリーズシチー引退特集ではレイアシチーもおそらく同じ金額になるであろうから、清算して年末の新春セールで馬を新しい馬を選ぶと言っていました。しかし、今回の清算金はたったの2400円。レイアシチーの購入額を考えれば当たり前の金額ですが、この値段で500口の1歳牡馬をいただけるなら、そちらの方がはるかに得だと思いました。
ですので、今回は予定を変更し、マドラエアTを有り難く頂戴することにしました。
2009年11月 1日 第6戦 500万下 東京ダ1600m (13着/11番人気)
2009年 9月 5日 第5戦 3歳未勝利 新潟芝1000m (9着/1番人気)
2009年 7月18日 第4戦 3歳未勝利 新潟ダ1200m (5着/4番人気)
2009年 6月27日 第3戦 3歳未勝利 福島ダ1150m (4着/4番人気)
2009年 5月30日 第2戦 3歳未勝利(牝) 東京ダ1300m (4着/3番人気)
2009年 3月22日 デビュー戦 3歳新馬 中山ダ1200m (3着/5番人気)